A SIESTA JAPAN | ラシエスタ 日本公式サイト

千葉県白子町にある今井さんのご自宅。

美しい庭と目を引く素敵なアンティークのインテリアが調和した和室。

鳥のさえずりや、心地よい風と共に、ここでラシエスタの新しいハンモックチェアUdine(ウディネ)を体験頂き、今井さんのお仕事のこと、そして古民家での生活についてお話を伺いました。

ハンモックチェア ウディネを体験してみて

今までハンモックの経験はあるものの、「こういうハンモックもあるの?」と。率直な感想を伺いました。

「気持ちがいいですね。座った時に身をゆだねられるというか。そういう気持ちよさもありますし、首を置いてリラックスするとより包まれた感じがありました。普段情報量が多い仕事なので、ウディネに入ると自分と向き合える時間が作れる。マイスペースのような。パソコンもこの中で落ち着いてできるのでは?と思ったり。本を読んだりするのにもよさそうですね。」

そして色については、「ゼブラの色もすごくよかったし、ナチュラルな白(ラテ)も。この家自体もナチュラルというか、自然の光とか緑もあるんで、なるべくナチュラルカラーのものを選んでみたいなと思います。ラテもここのお家の色に合うんじゃないかな。」とのこと。

確かに和室にウディネという組み合わせはとても新鮮。
この趣のある素敵な古民家についてお聞きしました。

古民家との出会いと移住について

もともと千葉県に住んでいたわけではなく、群馬県出身。

海なし県だったので、海のある所に住みたいなと思っていたそう。鎌倉などいろんなところを見て回り、直接の移住のきっかけとなったのは、お仕事を通じてだそうです。

2021年から会社の事業として白子町の江戸時代後期に建てられた日本家屋の改修工事を開始。築約190年の日本家屋を改修するという一大プロジェクト。外房は東京から遠いイメージでしたが、2年間通ったことでとても身近な存在に。次のステップを考えたとき、東京からもすごく良い距離感だと感じ、引っ越しを決意されたそうです。

「この町に仕事で毎週末訪れるようになって。ここは非常に気候がよくて、海もあるし、食べ物もおいしくて。新鮮な魚や野菜が手に入る直売所があります。季節も感じられて、食も豊か。料理が好きな自分としてはとても良いなと思って。」

家を探す最中で知り合ったこの町の方からのご紹介という形でこの古民家と出会い、気に入ってお借りすることに。

改修自体は必要ないくらいにきれいだったので、ふすまを外したくらいで、畳も当時のままだそう。古くなっている個所も何度も拭いたりと掃除をすることで今の状態に。

「何か手を加えたというよりは、位置を変えて使わせてもらっています。」

物に対する考え方

見渡すと、個性的なアイテムやヴィンテージの家具が並ぶあたたかい部屋。

「物を買うのに時間がかかるんですよ。物を大事にしたいし。例えばこの椅子も。(インタビュー中に座っていた椅子)これはこの家にもともとあったものなんです。物って捨てたらその時点でゴミになっちゃうけど、大切にしていけば⾧く使い続けられるものだし、修理したりしてなるべく自分は物を捨てないようにしたいなと。買うときはそういうふうに選んでいたりします」

一度買ったものは⾧く使っていきたいという想いから、捨てずに⾧く愛用されているそうです。実際に、20年ほど前に上京した際、玄関に飾っていたアイテムが、今ではまるでこの古民家に昔から存在していたかのように、祭壇のように飾られていました。

「感謝ですよね。このちゃぶ台もここの家で埃をかぶっていたものを奥から出してきれいにして使わせていただいたりとか。」

⾧く愛せるものを選ぶ。

リサイクルや地球環境の問題もあるけど、すぐに捨てることが問題。⾧くものを愛するということ、使い続けるということを実践されています。

今に繋がる過去の経歴

大学を卒業後、DJをやりながら飲食店で働き、その後、イベント企画の会社へ就職。戦争を体験された90代・80代の方たちの「繰り返してはいけない」という想いで描かれた絵を集め、日本と海外で国家交流する事業を担当。アートを通じて海外の人たちと交流し、日本の芸術家のアテンド、画廊など多岐にわたる企画に携わっていました。

その後、広告会社でメーカーのPRやWEBマガジンなどをプロデュース。10年ほど前にファッションブランドのオウンドメディアを企画する中で、モノづくりについてクラフトマンの話を直接聞く機会があり、「物って大事にしないといけない」という想いがさらに強くなったそうです。

数多くのレコードと、立派なスピーカー。
実はまだ奥にたくさんのレコードが保管されているそう。

そして、ORGANIC TABLE BY LAPAZ(オーガニックテーブル バイ ラパス)というヴィーガンレストランへ。

「やっぱり自分はDJをやっていたりと、目の前にいる人が喜ぶことがすごく好きだなっていうので、昔から料理も好きだし、飲食店の方が人に直接会えるなと思って。飲食店へのジョブチェンジをした時に、今の会社の代表夫婦にジョインして、ヴィーガンレストランで5年間マネージャーとして勤めました。当時、日本にヴィーガンのレストランって少なく、海外からのゲストのお客様がほとんどでした。日本人でも自分の体のこととか、アレルギーを持って悩んでいて食事に行けないような方が来るようなお店だったんです。」

アレルギー、宗教、動物愛護など食に対して様々な想いを持っている人たちが、笑顔で一同に会して囲めるヴィーガンレストラン。そんな幸せいっぱいのレストランもビルの老朽化に伴い、2021年休業することに。お店の味を残したい!という想いから、今マネージャーを務めるPLANTS BASED FOODブランドLOVEG(ラベジ)が始まりました。

白子町での新たな日々:移住後の豊かな暮らし

「ミーティングなどでオフィスのある新宿に行くこともあります。ここ白子町に日本で初めて有機JAS認証を取得した工場をつくり、大豆を使った食品を作っています。オーガニック認証を取得し、食品加工の工場を始めることで町の産業に貢献できればと。工場ができれば雇用も生まれますし。」

この白子町という町のためにという想いから、議員へも立候補されたという過去も。町の行事へも参加されているそう。

「たまたま、議員さんと仲良くなったりして、ゴミ拾いをやるよとか。ここは玉ねぎが名産なんですが、玉ねぎ祭りがあるから玉ねぎを掘るのを手伝ったり。そういう町なんです。自分ができる範囲で町が活気溢れることができたらなとやっていますね。」

手入れされた美しいお庭でティータイムも良いですね。

こちらに越してきてまだ1年ちょっと、なかなかゆっくりと家で過ごす時間がなかったそうです。

「こういう鳥の声とか、風が気持ちいいなとか、そんな時間と一緒に過ごせる家具として使いたいな。」

Photo by Ken Kawamura Instagram:@ken.kawamura_photo
LOVEG
ブランドマネージャー

今井 慎治

2020年よりスタートしたプラントベースフードブランド「LOVEG」のブランドマネージャー。
世界中から愛されたプラントベースフードレストラン ORGANIC TABLE BY LAPAZ のマネージャー、DJ・映像制作・空間演出・国交事業のため海外へ渡航と様々な経験を活かして業務に携わる。2023年より千葉県白子町へ移住し、プラントベースファクトリー「RURAL」を起ち上げ、有機JAS認証を取得したオーガニックフードを製造、原料の生産者の思いを食卓へ伝え、食べる人の笑顔を育み、美味しい幸せを広めるフードコミュニケーターとしても活躍中。
HP:https://loveg.jp/